和裁士の仕事紹介
あっという間に2021年も終わりに近づいてきました。
装々さんはお家のお掃除をテキトーに済ませ、
おせちとお餅と年越しそばの準備を終えて後は食べつくすだけ。ダイエットは松の内が終わってからにします。
今年はYouTubeチャンネル登録者様3万人を超え、ツイッターフォロー400人
インスタは始めて2,3か月くらいでまもなく90人になりそうということで
とってもビックリハッピーな年を過ごさせていただくことが出来ました。本当にありがとうございます。応援してくださる皆さまお一人お一人に感謝、感謝、感謝です?
ということで最後に今月(21年12月)1ケ月に仕立てたプロの和裁士の仕事を紹介します。
装々さんの仕立てたお仕事紹介します
①袷着物を単衣着物にリメイク
以前からリクエストを頂いていました、袷着物を単衣着物にリメイク。
手持ちのしじら織の袷の着物の裏地が変色していたので解いて単衣の着物に仕立て直しましました。
アンティーク着物は圧倒的に袷着物が多いので色柄の種類も多く、お安くgetして単衣にするのおすすめです。
装々さんのライブチャンネルで仕立て方を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
八掛がかわいいピンクだったので衿裏に使ってみました。
②袷着物 → 合服仕立てにリメイク
舞台衣装の紬の着物です。
解いたついでに身丈、身幅、裄出しも一緒にしてしまいます。
こちらもリクエストがあれば解説したいと思います。
裏返して写真を撮ってみました↓
八掛だけ付いている感じですね。舞台は照明で暑いので合服仕立ての衣装さんはマジで神だと思います。
③袋帯をリメイクして 半幅帯&角帯に
こちらはお客様のご注文です。
昭和40年代から50年代に嫁がれた方のタンスに入っている定番のグリーンとオレンジの帯ですね。
装々さんが大好きな色合わせでもあります。もう一本のグリーンの帯もシックでカワ(・∀・)イイ!!
お孫様が日舞と仕舞をされるそうなので、使わなくなった帯を思い切ってリメイクしました。
「袋帯は締めるの面倒」という方にもおすすめです。冬の間は羽織で帯見えませんしね(笑)
リメイク方法はYoutube動画公開しています。
細い帯は袴下の帯に使えますので、卒業式の袴下帯にもぴったりです。
④袋帯のリメイク ポシェット
袋帯でダブルファスナーのポシェットを作りました。
28cm角くらいなので結構一杯ものが入りますので とっても便利です。
すぐにカギをなくしてしまう装々さんは前面のポケット必須です。
ポシェットの作り方はYouTubeで解説しています↓
上品なクラッチバッグにもなるポシェットの作り方はこちらです↓
⑤⑥振袖セット 振袖&長襦袢 その1
今年の年末は振袖セットを縫いました。
まずは検反と言って織りキズや汚れをcheckして永遠と地直し(アイロンがけ)をします。
地の目を通して蒸気をあてて生地を縮めておきます。この作業を失敗すると仕立てがきれいにできませんので、丁寧に地直ししています。
↑袖裏はピンクのぼかしです。
↑袖口下はまっすぐに!!
↓縫いび(縫い躾)は一針一針丁寧に一生懸命返し縫をしています。飾りなので解かないでくださいね。解くのもとっても大変だと思います(笑)
深い紺色に白い小花がとてもきれいな1枚でした。
こちらの↓紫はセットの長襦袢になります。とってもきれいな色ですね。
下の台の上に丸まっているのは、もう1反同じ長襦袢を縫ったからです。
⑦⑧振袖セット 振袖&長襦袢 その2
うって変わってこちらは大柄の振袖です。
茶色で少しワイン色が入ってる感じの色です。キャラメル色のぼかしがいい感じです。
左胸の柄合わせはこんな感じです
左下にめくってあるのは左の衽です。
左見ごろのお花の絵の所に地衿を縫います。
地衿を付けると柄が途中で切れたようになるので、
この絵とかけ衿の絵の同じラインを合わせて
かけ衿付けをします。
あらかじめ柄合わせがしてあります。
ちょっと難しいので和裁の先生に確認してから仕立ててくださいね。間違えると着物にならなくなります!!
先にぬいびを入れてからくけ付けています。
表裏を縫ったら裾を作って仕上げます。
裾にもぬいび
ぬいび、ぬいび。結構楽しい。
完成で~す。
長襦袢は同じく紫のやつです。写真は割愛w
⑨⑩振袖セット 振袖&長襦袢 その3
続きまして真っ赤な振袖です。
一番左のは、そうですいつもの長襦袢(笑)3反目!!
まずはいつもの振袖長襦袢を仕立てます。今回は刺繍の半襟でした。
振袖は先に柄合わせ。
すべての柄を合わせて寸法を取ってから裁断して縫います。
完成で~す。
出来上がってみたら、、、あら?意外と黒い着物でびっくりしました。
こういう はっきりした色合いは現代的ですね。
そういえば、ツイッターで人気だった写真を貼っておきますね。
1週間の白糸以外の使い切った分の糸の台紙です( ´艸`)
⑪振袖の寸法直し
こちらは舞台衣装です。振袖の身丈と身幅、裄丈を大きくしました。
身八ツ口の下の揚げを解いたところ↓
↓身丈寸法を合わせるために右だけ細く揚げがあります。
八掛が可愛かったので、ぜひご覧ください。
大富豪仕様ですね。とってもいい生地だったので、丁寧に手縫いで直しましたとも!!
⑫訪問着 身丈 身幅 裄直し
同じく舞台衣装です。
帯の中に入る部分の色が少し違うのはかけ衿を切って縦地を横向きに使っているからです。
かけ衿がなくなってしまうので 縫い摘まんでなんちゃってかけ衿になっています。
摘まみかけ衿 といいます。
薄いミントグリーンに桜柄、薄桜色の八掛、かわいすぎる━━━━(゚∀゚)━━━━!!
⑬⑭振袖セット 振袖&長襦袢 その4
今年最後の仕立ても振袖セットでした。
(ノ・ω・)ノオオオォォォ-長襦袢が紫じゃない!
ってことで真っ赤な長襦袢を仕立てます。
永遠のエロアイテム真っ赤な長襦袢完成です。
振袖長襦袢、かわいいなあ。
半衿は刺繍です。上品なクリーム色の小花ってのがいいですね。
着物の下は妖艶な真っ赤な長襦袢なんですよ、先生!
って感じで興奮してしまいます。振袖ももちろん上品な出来上がり。
完成で~す。
以上です
っていうことで年末は振袖セットを縫っていました。
振袖は色も柄も様々でどんなお嬢さんが着るのか、ウキウキしながら縫っています。
とっても楽しいです。まあ、納期前には必死になるのですが(-_-;)
今は仕事部屋に舞台衣装の寸法直しの入った段ボールがどっかりと。
新年は早々に仕事始めになりそうです。
しばらく仕立て物が続きますが、また帯のリメイクの動画もUPしていきたいと思います。
今回のブログの写真よりさらに細かく作業中の写真をTwitterとInstagramでUPしていますので
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今年も1年応援してくださってありがとうございました。
良いお年をお迎えください。着物仕立て装々でした。バイバーイ。
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