こんにちは。着物仕立て装々です。
なんと夕方窓を開けると若干涼しい風が!
名古屋弁で言うところの「どーらいあっつい(災害級の猛暑)」から
「でら暑い(うっかりできないくらい猛暑)」くらいになってきたようです。
東日本にお住まいの方々はお盆明けには朝夕涼しくなりそうですね。
残念ながら名古屋は南の国なのでもう少し暑さとの戦いがありそうですが
暑さに弱い万年更年期の装々さんも今年の夏もなんとか乗り切ることができそうです。
今年の夏はお祭りの再開が多くバチクソいそがしかったです。
という訳で先月仕立てたものを紹介します。
和裁士が仕立てたものを紹介します
絞り浴衣 その1
まずは絞りの浴衣です。
同じお客様から2枚ご依頼いただきました。
一枚はさわやかな水色の絞りでもう一枚はシックな紺の絞りです。
まずは紺の絞りから。
紺の絞りはコントラストが本当に美しいですね。
こちらは身長の高い方なので摘まみかけ衿にして
衽の揚げ部分に切り替えがしてあります。
完成でーす。
絞りの浴衣 その2
続いてさわやかな水色の絞りです。
身長が高くて丈が足らなかったので↓足し布をしました。
右側の衽のおはしょり部分です。
足し布も絞りの生地なんですよ。
完成でーす。
ほらね、着たら足し布は分からなくなるんですよ。
およそ30cmほど足らなかったので足し布で凌いでみました。
絞りの仕立て前に幅出しをします。
高身長の方は悉皆屋さんに伝えると
ガンガン伸ばして丈と幅を出してくれるのでおすすめです
絞りの浴衣 その3
薄い青の絞り浴衣です。先ほどの水色とはまたちょっと違った感じですね。
完成でーす。
居敷当てその1
揚げから裾まで居敷当てが付いています。
普段単衣着物の透け感がある時に付ける付け方ですね。
お客様のリクエストで大きくしたりすることがあります。
浴衣の居敷当て付け
居敷当て その2
こちらが通常の居敷当てです
お手持ちの浴衣に居敷当てが付いていないので付けてください!とのご依頼です。
新モスでサクサクっと付けさせていただきました。
赤の絞りも可愛いわね。
浴衣 その1
竺仙の浴衣です。
とってもシンプルでシックな生地ですね。単衣着物としても重宝しそうな、帯が引き立ちそうな浴衣です。
完成でーす。
右衿の内側を開けてあるので衿芯が入れられます。
一尺差しを突っ込んでみたw
最近はここを開けておくのがデフォルト設定です。
こちらは通常の居敷当てです。
竺仙さんの浴衣は間違いがない
浴衣 その2、3,4
装々さんの生まれ故郷大府市の中央に熱田神宮の支社の熱田神社があるのですが
毎年大相撲名古屋場所では相撲部屋がいらっしゃいます。
というご縁から近年いらっしゃる放駒部屋の公式浴衣3枚のお仕立て。
こんな感じで反物を配っているんですね!
水色のお馬さんが可愛いです。
余談ですが大府の熱田神社の例大祭では昔から駆け馬をやっていて壮観です。
興味のある方は是非!生粋の大府っ子からは以上です。
ちょっと聖闘士星矢っぽい。ペガサスファンタジーをうたいながら仕立てました。(年齢が…)
完成でーす。
サイズ違いで3枚仕立てました。
是非並んで記念撮影をして頂きたいです。
いつまでも仲良くいられますように!
居敷当て その3
白い生地なので透け感が気になります。
インナーをベージュや白にしても気になるかもしれないのでヒップあたりに後幅の居敷当てを付けました。
ちょっとだけ安心感。
浴衣 その5
紺の「コーマ浴衣」です。いわゆる普通の浴衣地ですね。
色ムラ染がちょっと珍しいです。
中央に一緒に写っていますのが足し布のブロード生地です。
昔の反物なので若干短めで、高身長の方だったのでどうにも丈が足らず。
さらに衿芯を入れたいとの事でしたのでかけ衿を開けるとなると摘まみかけ衿が出来ません。
ということでかけ衿の中に使う地衿を↓衽上部へ
掛衿の中は別布で↓という仕立てになります。こちらは別料金になりますw
仕上がるとこんな感じです↓
ね、分からないでしょ?ちょっと装々さんのプロっぽい所を紹介してみました。
完成でーす。
単衣着物 その2
さあ、ご覧ください。このかわゆさ満点の反物を!
青のグラデーションに銀の縁取り。可愛い好きの装々さんお気に入りの一枚です。
マジ可愛い(*´ω`*)
あ、ついでに振りと袖付けと揚げのあたりの写真なので↑
お仕立てめっちゃ上手じゃん!と褒めてください。
ってことでかまってちゃん全開ですが完成でーす。
もう本当に可愛い~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
単衣着物 その2
さあ、もう一枚 超絶可愛いかよの紹介です。
東レのセオの化繊の浴衣です。
ってことで皆さんご一緒に「可愛いかよ!」
袖丈は1尺5寸で1寸丸みです。
単衣着物 片身変わり
こちらもセオの反物です。
こちらは単衣着物用なのでちょっと反物丈が長めです。
表はグレーにお花柄ですが、よく見ると裏は濃いグレーでうっすら花柄が透けて見える感じです。
ということで一反で片身変わりの着物にお仕立て。
掛衿と地衿の中心を切って片方をひっくり返して縫い接ぎます。
衿回りはこんな感じになります。
完成でーす。
こちらは1尺5寸の袖丈で5分丸みのお袖になります。
居敷当て その4
単衣着物用の反物を浴衣仕立てにしましたので生地が余りましたので
こちらは共布で居敷当てにしてあります。
いずれ仕立て直すときにこの生地を使って丈出ししたりもできるので
たくさん余った時にはおすすめです。
ちなみに
打ち合わせの時の写真です。
どこをどの色にするかこんな感じで打ち合せたりします。
東レのセオ
東レさまは化繊生地の老舗ですね。最近は化繊の反物の質がものすごくよくなってきています。
幅広で丈が長めなのもいいですね。
長襦袢の爽竹でも有名。
舞台衣装 その1
公演前にサイズがないから急ぎで一枚仕立てて!ってことで
ミシンでガシガシ縫った胴抜きの着物です。
お百姓さまの衣装なので筒袖です。
舞台衣装 その2
お客様が描かれたイラストを元にこちらの帯で衣装を作りました。
型紙を書いて
サンプルを作り
修正してサンプルを作る。
って感じです。
型紙が決まったら生地をどうするかとかいろいろ打ち合わせをします。
今回は演目が古事記なので卑弥呼さまがイメージ。
白の木綿と縫い合わせて帯の所でタックを寄せて着ます。
半幅帯を切って角帯に
ってことで完成でーす。
舞台衣装は時代背景とか見た目とか着心地とかいろいろ考えて作ります。
久しぶりにガチンコで型紙を書いて仕立てをしました。
和裁は型紙がないのでまた少し違った楽しさがありますね。
残布で
椅子カバー作りました。
舞台用なのでサクッと作りました。
ピッタリサイズだったようで一安心。
装々さんの仕事のご依頼は
装々さんが心を込めてお仕立てします。
メールはこちらからどうぞ。
後記
という訳で今回は7月のお仕立てをまとめてみました。
7月は商工会議所女性会の愛知県連総会に出席。暑いので単衣着物は断念して浴衣で行ってきました。
それでもって高校の時からのお友達にして同じく和裁士のお友達と振袖の着せっこ。
ハイチーズ!
最後まで読んでくださってありがとうございました。ばいばーい。
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