こんにちは着物仕立て装々です。
毎日暑いですね。今年の夏は猛暑予定だったので早めに夏支度をして早めに夏休みを取ろうと企てていたのですが
ありがたいことにお仕立て依頼ツメツメですので今日も頑張って縫っております。
ということで溜まりにたまったお仕立て上がりの写真を公開します。とりあえず6月に仕立てたものをご覧ください。
和裁士が仕立てたものを紹介します
帯のリメイクバッグ
こちらは超高級帯の生地でございます。
百貨店で注文を受けてから織り始めるというガチ物の高級帯なのですが
帯を誂えた後に生地が残ったのでバッグを作ってほしいとご依頼いただきましたので
ビビり散らかしながらがま口のバッグを作りました。
写真でご覧いただくだけで細い糸で繊細に織り込まれているのが分かると思います。なんとも美しい生地ですね。
使いました金具はコチラのがま口バッグ用の口金です↓
装々さんおすすめのがま口金具
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型紙をリクエストでいただいたのですがちょっといまいちだったので自分で書き直しました。
装々さんおすすめのがま口型紙教本
装々さんが参考にしているがま口の型紙の本です。
文化式の型紙の作り方が分かる方なら分かると思います。
「文化式?なにそれおいしいの?」という方は金具に合った型紙を売っているサイトから型紙ごと買うのが吉です。
型紙が分かる方は少し自由度が上がりますのでこちらの教本がおすすめ。
完成品はこちらです↓
もう、本当に繊細な織ですね。
前面はもちろんポケット付き。(鍵が迷子になっちゃうからね。スマホも入るよ)
裏面はメイン柄を一枚画で楽しむ感じになっています。
中にはファスナーポケットとオープンポケットが付いています。
このがま口バッグの口金を気に入ったので自分用にもポチってしまいました。いつか作る予定です(遠い目)
雪花絞りの浴衣 その1
グレーとピンクの大人可愛い雪花絞りの反物です。
雪花絞りとは生地を一反分長細く折った後、三角に折って木枠にはめて角を好きな色に染める技法です
万華鏡のようで可愛いですね。
染の具合で花の大きさが変わりますので柄合わせが少々上級テクニックになります。
雪花絞り浴衣 その2
中央に写っているのがもう一反の雪花絞り。
さっきと同じに見えますが、こちらはピンクの花が小さくてグレーの結晶柄が大きく目立ちますね。
ちょっとした染具合で印象の違う浴衣が出来上がるのが雪花絞りの醍醐味です。
全国各地で雪花絞りの体験をしてると思うので、興味のある方はぜひ!
日傘の可愛さも異常レベルですね!
伊勢木綿の単衣着物
大胆チェックの伊勢木綿です。
ざぶざぶ洗えて生地もしっかりしているので着用期間が長いのも良きですね。
完成でーす。
実は最初衿を薄ベージュに仕立てたのですが、顔映りが悪くなりそうだと思ったので
オレンジの方に縫い直しました。
お客様のお顔や体型、着姿などで若干仕立てを変えています。とかプロっぽい事を言ってみる。
ちなみに↓衽の揚げの部分も摘まみ揚げをしています。ここをつまむと揚げの縫い線の上の横縞も全部合うという訳です。
こちらは単衣着物仕立てなので衽も柄合わせをします。浴衣仕立ては最低限の料金なので柄合わせしない率が高いです。
後姿もばっちり合わせます。
横縞は着物によって柄を合わせると太って見えるときもあるので合わせるときと
ずらすときがあります。
子供ゆかた
装々ファンの方は親の顔より見たゆかた。
子供浴衣の作り方動画の浴衣です。
こちらは実は有松の本絞りなんですよ。可愛い贅沢ですね。
子供ゆかたの作り方はこちらから
3年くらい着れるように大きく作ってあります。
紬の単衣着物 その1
グレーと青のさわやかな紬です。
こちらももちろん衽と掛衿の柄合わせもばっちり。柄がきちんと合うと気持ちがいいですね。
袖付けの柄もキッチリ合わせます。
完成でーす。
紬の単衣着物 その2
情熱の赤の無地着物です。帯や小物が引き立ちそうですね。
紬系は↓地の目が悪くてさらに生地が固いので先に裁断をしてから地直し(アイロンがけ)をします。
右側に弓なりになっている上下の耳を無理やり「エイヤ!」と左側に引っ張ってまっすぐにします。あら不思議↓
結構まっすぐになるものです。この引っ張り具合と全体の縮め具合がプロの技です。
完成でーす。
落ち着いた赤で着回し抜群そうですね。
こちらの着物を縫っていたら赤に着物を着たくなったので
こちらが装々さんが高校生の時に仕立てた赤の浴衣です。
縫い目がなんとも可哀想でいとおしい一枚です。
特殊なこんな着物はいかがでしょう?
こちらのピンクの小紋着物。丈が短いのを買ったのでリメイクしてくださいとのご依頼で
着物と黒のキルト地とデザイン画を送って頂きまして仕立てましたのがこちら。
製作途中で写真を送りながら確認をして仕立てていきます。
まずは裾のキルト切り替え。
ここは仮縫いの段階です。
着物の足りない寸法とキルトの生地の丈を考慮して基本的な訪問着などのぼかしのラインで切り替えてあります。
微妙なカーブと縫い代を考えながら…
お袖はフリルにしますのでひたすら裏地を付けてパーツづくり。
一枚ずつパーツを作ってギャザーを寄せます。
ゴージャスでしょ!
ってことですが、若干袖が大きすぎていかん感じだったのでパーツを解いて作り直し。
完成でーす。
褒めて!装々さんが凄く頑張ったから超褒めて!!
パーティードレスと並んでも絶対負けない一枚が出来上がりました。
普通の帯でカジュアルダウンも大きなド派手帯でドレスアップもできそうですね。
お仕立てしていて本当に楽しい一枚でした。
装々さんの和裁ヲタク部分が十分に満足いたしました( *´艸`)
装々さんの仕事のご依頼は
装々さんが心を込めてお仕立てします。
メールはこちらからどうぞ。
後記
という訳で今頃6月のお仕立てをまとめてみました。
近日中に7月分もまとめたいと思いますが、舞台衣装がありますので公演が終わってから公開したいと思います。
8月はもうすでに胴抜きや袷着物を仕立てる予定です。マジで熱いですね。
装々さんおすすめの冷え冷えグッズはこちらです。
装々さんは水色のSサイズにしました。ドケチだから安いやつw
仕立てをする前や仕上げにアイロンがけを一時間くらいするので必需品です。
涼しい風が首に吹き抜けるので快適。夏の必須アイテムになりそうです。
が、基本お外使い仕様なのか、室内エアコン38度&ファンベストを「快適だわー」と一日中着ていたら見事に風邪を引きました。お腹冷えちゃったみたい( ;∀;)本当にありがとうございます。
ということで暑い作業中の着用をお勧めします。
もちろんアイスネックを持ってない方はもういないですよね?
冷えすぎず体温を下げてくれて結露でベタベタしないので本当におすすめ。
ということで、更年期真っ盛り、すぐにのぼせるのに冷やすとすぐに風邪を引く着物仕立て装々でした~。
最後まで読んでくださってありがとうございました。ばいばーい。
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