20代の頃に仕立てた着物、まさか身幅が全然足らなくなる日が来るなんて
夢にも思いませんでした(泣)
こんにちは 着物仕立て装々です。
装々さんは若い頃、とってもスレンダーでした。ガリガリの骨皮筋子だったのですが、無事中年太りで 丸々としてきました。
そんなわけで今回は着物のサイズが合わない時に サイズ直しが出来るか見極める方法を紹介します。
着物の大きさ直せるの?
着物を譲り受けた時や アンティークの着物を買った時
サイズ直しが出来るか謎ですよね。そのまま箪笥の肥やしにしてはもったいないので見積もりと直しかたを解説します。
今回紹介するのは裄丈 身丈 身幅のサイズ直しの見積です。
まず、サイズ直しの定番 裄なおしです
まず、着物を羽織ってみてどの位短いか図ります。
↑袖のついている肩山をこのように横向きに触ると 中に縫い代がどの位あるか分かるので見積もりはしやすいと思います。
肩山と袖付け両方に最低1.5㎝ずつ縫い代が必要ですが 残りの縫い代分を長くすることができます。
表地と裏地の短いほうに合わせてサイズを大きくすることが出来ます。
裄を実際に6cm大きくした写真がこちらです↓
詳しい直し方は別の動画で丁寧に紹介しますね。
通常反物の大きさは32cmから35cmくらいで、身長160cm位までの方なら問題なくサイズ直しできると思います。
最近の新しい振袖は反物幅が40cm近くの
クイーンサイズというのがあるので、身長170cmくらいの方でも着られます。
でもまだまだ反物幅は標準サイズが多いですね。
縫い代が少ない時や160cm以上身長があるかたは、
地衿の中から生地を取って袖幅を出したりするのですが
これはちょっと腕に覚えがないと難しいかもしれません。
身丈のサイズ直しの見積もり方
着物の身丈は、身長と同じ長さが必要です
おはしょりで頭の大きさ分 端折ってます。
身丈は 見頃のアンダーバストのところに布がつまんであるので そこで判断します。
ここを揚げというのですが。前身頃と後ろ身頃がつまんである着物と
後ろだけつまんである着物があります。
後ろだけつまんである着物は
衿のくりこし部分に当たるところが縫ってあるだけなので5cmも大きく出来ません。この場合、帯の中に入る部分に違う布を足して大きくすることがあります。
前上げは全部解いて大きくすることができるので
前見頃の布の重なった分の2倍 身丈を出すことが出来ます。
表の身丈は衽の縫い代がポイントです
衿の中に縫い込まれていますので、一見すると分かりません。衿をほどくと中にこの様に縫い込まれています。この長さが長く出来る寸法です。
大体10cm前後ほど入っているのが標準です。
裏地は八掛と胴裏の縫い代分でどの位出すことができるか見積もりします
後は衿と衽も縫い代をつまみ直して丈出しをします。
裏地は短くて出せないときは、新しい胴裏で仕立て直しをします。
身幅の見積もりの仕方
身幅は着物の裾から大きくする事が出来ます。
ここの縫い代を縫い直すとこのように身幅を大きく出来ます。
ヒップサイズ130cm位までの方なら 普通の反物幅で作る事ができます。
衽を下の写真の青のラインにつけ直すと 結構大きくなるんですよ。
動画で丁寧に解説しています↓
若い頃に仕立てた着物やおばあ様やお母様の着物
アンティークショップで買ったお気に入りの着物が
サイズ直し出来るかの解説をしてみました。
別の動画で実際にサイズ直し方を紹介します。
着物仕立て装々でした。
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