こんにちは。着物仕立て装々です。
春爛漫、毎朝起きるたびにお庭のお花が我先にと咲き始めています。いい季節ですね。
装々さん家のお庭のピンクのシャクナゲが満開です。見るだけでウキウキします。
今頃ですが愛知県民の装々さんは大氏神さまの熱田神宮に初詣に行ってきました。
桜咲くころだったのでピンクの総絞りを着たのですが、流石に総絞りはもう暑かったです。
久しぶりの熱田神宮は観光の方もたくさんいて大賑わいでした。
これからどんどんと活気あるようになるといいですね。
ということで今回も最近仕立てた着物などを紹介していきたいと思います。
最近仕立てたものを紹介します
小紋着物
こちらの小紋着物は洗い張りして、新しい裏地と八掛を付け直します。
新しい八掛は優しい感じのピンクベージュです。表地の柄にオレンジとベージュはいっているので黒い小紋ですがとても柔らかい印象の着物になりますね。
ちなみに元の八掛けは昭和時代のド定番のエンジでした。昔は八掛けといえばエンジでしたね。
ぼかし八掛は染めの中央を裁断します。
↓丈が足らないので黒喪服の生地を差し込んであります。
ちょうどおはしょりをする時の下腰紐をする位置に差し込んであります。
最近はお母様やお祖母様の着物の丈出しのお仕事が増えてきました。
昔の生地のほうが良い生地で斬新な柄や色使いが多いので、もっと仕立て直して着る方が増えると嬉しいですね!
胴抜き長襦袢
続きまして胴抜き長襦袢です。
なんと黒に紫の洗える長襦袢です。攻めてますね〜!
完成するとこんな感じです。普段着用のチラ見せ長襦袢ですね。
どんな着物を合わせようか楽しみになる一枚です。
後ろには衣紋抜きを付けています。
袷長襦袢
写真ではちょっと見えにくいですが、薄いミントグリーンと黄色、薄紫のぼかしの絹の長襦袢です。
こちらは訪問着などの格の高い着物の中に着る長襦袢ですね。
後ほどセットの若草色の訪問着を紹介しますね。とっても爽やかなセットなんですよ。
胴抜き長襦袢 その2
ピンクのぼかしの絹の長襦袢です。こちらも訪問着などの下に着る長襦袢で、合わせる着物を問わないので、おすすめの定番長襦袢です。
訪問着
先程のピンクの長襦袢とセットの訪問着です。
薄紫に白のキラキラ模様が上品です。このような柄は最近のものなので最新感があって良いですね。
八掛のぼかしの紫と着物の薄紫とピンクの長襦袢のグラデーションが最高です⇧
↓右袖後ろにいい柄がくるようにお仕立てします。
↓上前の衽の柄が超絶上品です。
柄合わせの殆どないこのような訪問着を和裁士的にラッキー訪問着といいますw
ぬいび(飾りしつけ)が目立たないのも最高です!
訪問着 その2
薄いミントグリーンの長襦袢とセットなのがこちらの訪問着です。
手描きのお花が素敵です。このような着物を縫いたいので和裁士になったのよねと言うような
春のお庭のお花を纏えるような一枚です。
仕立て上がりはこんな感じ↓
この着物は袖の柄が同じ柄でしたので、左前と右後ろに同じ柄が入っています。
衽の柄も素敵でしょ。
訪問着 その3
続きましてこちらも春全開、装々さん好みの訪問着です。
とにかく手描きのお花が可愛いのよね!
いっぱい写真を撮ってしまった。
なんと八掛にも可愛いのお花が!
このような八掛までこだわっている着物は超高級ですからね。覚えておいてくださいね。
↓こちらが右後ろ袖です。
↓左前袖はこんな感じ。お袖の柄が2種類ある場合は大きい柄を右後ろに
小さい柄を左前にします。これ、法律ですからメモしてくださいね。テストにでますよ。
めちゃくちゃぽんボケですみません。
この訪問着と長襦袢のセット全6枚を9日間で縫うという強行スケジュールだったとです。
このあと寝込んだのは言うまでもありません。
袷着物の裄直し 2枚
裄直しの解説を写真でしようと思っていっぱい撮ったけど意味不明過ぎて断念しました。
袖付を解くときに気をつける留めの解説写真ですね笑
中にフサフサがあるので引っ張って根元を切るときれいに袖をとれます。
ということで2枚お直しをさせていただきました。
解説するときの動画の偉大さに驚きます。
何時もどのくらい伝わっているか不安ではありますが、
できました報告をいただくととってもとっても嬉しい気持ちになります。
近日中に裄の直し方の動画をUPする予定ですのでお楽しみにしていて下さい。
絞り浴衣
もう浴衣のシーズンです。早いですね。
こちらは2反を使って片身変わりの浴衣にしました。
若干丈が足らなかったので別の絞りの浴衣を足し布にしていますので実質3枚使っています。贅沢ですね。
↓下前衽は結構見えないのでガッツリと別布を差し込めます。
片身変わりの着物は後ろ姿のスッキリとした潔さが素敵ですよね。
↓前の帯の中に隠れる部分に別布を足しています。
実はこちらの浴衣は仲良しのお二人にデザイン違いで仕立てたものです。
見比べて見ましょう。
是非並んだ写真をみたいですね。
もう一枚の浴衣はこちら紹介しています
いつまでも仲良しでいられますように!
胴抜き着物
丈出しの別布足しや、裄直しと同じく最近増えてきたのが胴抜きの着物です。
袷着物の上裏地がないもので八掛だけがついています。
背中と帯中になるところが単衣になっているので涼しいと思います。
胴抜き着物の仕立て方をライブで解説しています
絞りの着物とぼかし八掛を使って胴抜き着物の仕立て方をYoutubeライブで解説をしています。
是非御覧ください。
一回目は裁断と印付け。八掛け縫いと袖作りを解説しています。
ライブ配信が終わってからひっそりと表縫いをしまして
2回目は裾合わせから解説しています。
↑裾はこんな感じです。
↓ライブでは見えにくかった袖袖口下の留めはこんな感じです。
完成でーす!ライブ中好評だったレモンイエローの八掛が最高ですね。
帯を変えれば長い期間着回ししやすそうな一枚です。
後記
ということで3月に仕立てた着物を紹介してきました。
ちなみにライブ中話題になったブロッコリーの親戚スティックセニョールはこちらです↓
毎日のあと一品に重宝します。プランター栽培もできるそうですので是非こちらもチャレンジしてみて下さい。
装々さんちの去年植えたやる気のない小さな桜が満開です。頑張りました!
こちらもお庭で繁殖中!桜より綺麗ですね。数の暴力です。
久しぶりに訪問着を着てお出かけをしました。
帰って見たら髪がボサボサになっていましたわ( ゚д゚)ハッ!
愛知県は只今ソメイヨシノが満開です。
珍しくウッドデッキにテーブルを出してコーヒーを飲みつつお隣の豪邸の大きな桜を見ながらこの記事を書いています。チラチラと桜が舞い散ってなんとも贅沢な季節ですね。
今気がついたのですが、時間が経つにつれタブレットに細かい砂埃がついてきていますので
今日の夜は花粉症のくしゃみで寝れないことでしょう、、やっちまったな。
ただいま納品待ちなのはこちらの被布衿コートです。
お客様との打ち合わせでサンプルの布で作った衿で形や高さを決めていきます。
実際の衿の布で切るとお直し出来なくなるので注意です!
とってもかわいいのができましたので納品しましたらまた紹介したいと思います。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。
着物仕立て装々でした。バイバーイ。
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