羽織の衿折り解説(単衣も袷も一緒だよ)
こんにちは!着物仕立て装々です。
羽織の衿は着物と違って先にアイロンで衿の形に折ってから
身頃に縫い付けますので、今回は羽織の衿の折り方を解説したいと思います。
羽織の衿の折り方 解説
①表衿を17cmに折る
外表になるように17cmで折ります。下の輪をまっすぐ綺麗にアイロンで折ります。
衿の端から端まで全部17cmで折っておきます。(4寸5分です)
この時に上に見えている方が衿の表地になりますので、柄や色、傷がある時は気を付けて
出来上がりに使いたい方を17cm巾の方に使います。
この時に輪がしっかりと折れていないと、次の工程の時にずれてしまうので
結構ぺしゃんこに折ります。
反物の幅は一反ずつ違うので上から出た長い方の広さは毎回違いますが
まあ大体こんな感じです。
最初の工程は端から端まで先に折ってしまいますが
以下②~⑤は続けてアイロン台や仕立て台の長さごとに折っても、工程ごとに端から端まで折っても大丈夫です。やりやすい折り方で折ってくださいね。
おすすめ定規
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装々さんのアイロンはコチラ
②ひっくり返す
ひっくり返して、17cmで折った方を下に向けておきます。
幅が広いほうが上になっています。
下の短い方が表衿で、上の長い方が衿芯になりますよ。
③わを1cmで折る 衿付け線
上のわを1cm巾で折り返します。(3分)衿付けの時の縫い付け側になります。
2枚まとめて折るので、ずれないように気を付けてください。
最初の17cmの折り方が甘いと この時にずれやすいです。
④芯を折り返す
上の幅が広い一枚を手前に折り返して↓
下の輪から10.2cmになるところで折ります。(2寸7分)
装々さんの今回の反物は、さっきの1cm折ったところにピッタリと合いましたが
狭い反物の時は少し隙間が出来ることがありますが、気にしなくて大丈夫です。
上の輪から新しい下の輪まで10.2cmになるように折ってください。
⑤芯をさらに半分に折る
新しい上の輪の山を下の1cmの山と突き合わせに折ります↓
下からの輪と上からの輪がぴったりと合っています。
ここが衿の中の芯になります。
衿の芯を縫い留める方は 一番下になっている長い一枚を外して
芯だけを水色の所でざくざく縫い留めてください。
装々さんは超絶プロの和裁士さんなので躾止めしません。
⑥出来上がり線を折る
ひっくり返します。
一番下の長い生地を芯の山に合わせて折り返して、軽くアイロンで折ります。
ここはしっかりと折らなくても大丈夫です。
完成です
↓クリックすると衿の折り方の所から動画が始まります
単衣羽織の印付けはこちらです↓
単衣羽織の仕立て方解説 Youtubeライブ
単衣羽織の作り方をじっくり解説しています。
衿付けは2:51:00あたりからです。ぜひご覧ください。
衿付けしてみました
上記で解説した羽織の衿付けをしてみました。
別の羽織はこちらです
最後に衿にしつけをします。
というわけで羽織の衿折りを紹介してみました。
参考になったらうれしいです。
別の機会に羽織の作り方を紹介したいと思いますので
お楽しみに!
最後まで読んでくださってありがとうございました。着物仕立て装々でした。
ばいばーい。
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