こんにちは。国家検定一級和裁士着物仕立て装々です。
今回は年末からボチボチ仕立てておりました舞台衣装の写真をたくさん撮りましたので紹介をしたいと思います。
黒留袖をぶった切って舞台衣装にリメイク
去年の年末に黒留袖や冬喪服の着物が14枚届きまして、舞台衣装用にお引き摺りに仕立て直しのお仕事をしました。
簡単に作り方解説。と出来上がった衣装の写真を御覧ください。
作り方を簡単に解説
裾柄を使うものは袖付の辺りで真横にぶった切り
裾からおよそ150cm位になるように裁断します。
裾には綿を入れますので裾合わせを解いて縫い直します。
衿と胸元、お袖は冬喪服や裾柄の傷んだ着物を肩から80cm程に切って
裾柄の方と縫い合わせて長い着物にします。
ついでに舞台衣装用なので裄丈はいっぱいいっぱいになるように縫い直し。
お引き摺りの場合 およそ身長+20cm位で仕立てます。
仕立て方の解説はYouTubeライブで配信しましたので是非ごらんください。
お引き摺りをひたすら仕立てるライブ
完成したお引き摺りをご覧下さい
熨斗目柄
熨斗目柄の大人っぽい柄が大好きです。
こちらの留袖には後ろ八掛にも柄があったので裾綿の部分にも柄があって素敵です。
相良刺繍 竹&梅
梅の相良刺繍が美しい一枚です。とっても可愛らしいですね。
内側には留袖と同じように白い生地で比翼を作って付けています。
同じように綿を入れているので豪華です。
比翼もライブで解説
金茶鶴
留袖といえば鶴!ですよね。
こちらは大人っぽい茶色に白鶴と金の鶴柄です。とてもシックですがお祝いの席に控えめに華を添える感じで上品ですね上品ですね。
赤鶴
続きまして同じような鶴の柄ですが今度は赤と金の鶴柄です。
同じような柄ですが裾模様の色が違うだけで随分と印象が変わりますね。
金箔で描かれた松も豪華です。
扇柄
はい、装々さんが好きそうな可愛い目の柄が出てきました。
薄いピンクにおめでたい末広(扇)の柄です。
裾綿ふんわりめっちゃんこかわいい一枚です。
相良刺繍 松
また相良刺繍が出てきました。
刺繍糸がタオル地のようにふわふわクルクルなっているのが特徴の刺繍です。
立体的な刺繍なので重厚感があります。
落ち着いた大人の女性に似合いそうです。装々さんには程遠い感。
オレンジ銀扇
こちらは装々さん大好き昭和オレンジと銀糸で刺繍たっぷりの刺繍の末広です。おめでたいですね。
裾に入れた綿と一緒にパシャリ!↓
鮮やかな昭和のオレンジがとても美しいです。
昭和オレンジと昭和黄緑が大好きな装々さんでした。
175cmの方用に仕立てたので2m近くあって縫うのが大変でした。
後記
ということで年末から2月までかかってガシガシ縫ったお引きずりを紹介してみました。
そういえば数年前に仕立てたお引きずりをサンプルで送ってくださったのでそちらの柄も御覧ください↓
これもまた悶絶級に可愛いですね!
お衣装の先生は上品で可愛い着物が多いので縫っていてとっても楽しいです。
今回はライブ配信しながら縫った舞台衣装を紹介してみました。
ちなみに納品時一緒に送ったのがこちら↓
ご存知『めぐりズム』です。
ずっと真っ黒を縫っていて目が痛いので一箱は装々さん用に、
もう一箱は今から舞台本番まで大忙しのお衣装の先生に送りました。
若干老眼が進んだ感があるので、ちゃんと目のメンテナンスをしていますんですよ。
Amazonだと定期購入で割引になるのでおすすめです。
装々さんは柑橘系が好きなのでゆずを購入。バラの香りの方もいい香りで癒やされます。
次回は着物の裄直しの解説をしたいと思いますのでお楽しみに!最後まで読んでくださってありがとうございました。
着物仕立て装々でした。バイバーイ。
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