今日の装々さん お客様から羽織が届いたのですが…
着物仕立て装々です。
いつも仕立ての注文をしてくださるお客様から、男物の羽織が届きまして
「これを帯にしてください~」とのご注文でした。
が、なんと羽裏(裏地の部分)の絵が背中の部分しかありません。上の写真のお馬さんのところ以外は真っ黒な生地だったのですよ。要するに帯になるほど布量がないんです。
オーマイガー!
ってことで国家検定一級和裁士の装々さんが散々悩んだ結果、表布と裏布でパッチワーク的な感じで仕上げることにしました。
お客様にメールで確認して無事OKを頂きました。
さっそくリメイク作業開始
まずは羽織を解きます。
ちょっと古い羽織でしたので、汚れが目立ちます。衿の中からは何やら細かいものが
パラパラと出てきます。
大島紬だったのでおしゃれ着洗いで洗いました。エマ〇ルとかアク〇ン少量で大丈夫です。
しっかりとすすぎをして 軽く脱水。
日陰で半日ほどで乾きます。
アイロンでしわを伸ばします。
アイロンはティファールがお気に入りです。このようなしわ伸ばしには
滑りの良いアイロンでないと 余計に変なしわが付いてしまいます。
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続いて裁断をします。
最近買ったロータリーカッターで裁断してみました。
いやはや快適です。詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
一番いい柄の馬の部分を 帯のお太鼓に使うので切り出します。
お太鼓というのは背中の部分、ランドセルでいうとフタ部分になります(例えがw)
羽裏は一枚絵なので背縫いがありません。布幅が広いので帯の幅でいい柄を取って
残った両脇で
帯の前のところと お太鼓下のたれの布を取りました。
丈の足りない分は表布から取りまして、ミシンで継ぎ接ぎしていきます。
前柄の横の部分は表地で出来上がるようにします。
あとは三河木綿の帯芯を入れて
完成で~す。
詳しい作り方は リクエストがあればYoutubeで紹介したいと思います。
ということで、男物の羽裏から名古屋帯が出来ました。
なんとも粋な柄ですね!!
ぜひコメント欄から感想をお聞かせくださいね。
着物仕立て装々でした。
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