L&LLサイズのゆかた寸法解説
こんにちは。国家検定一級和裁士着物仕立て装々です。
4月になり、桜も満開になったかと思ったら最近は毎日寒いですね。
花冷えとはよく言ったもので昔からこの時期は寒くなると分かっていながら薄着をして風邪を引く、装々さんの伝統芸能です。
さて以前ゆかたのL、LLサイズの寸法をYouTubeライブで解説しましたが寸法をまとめてブログに載せてほしいとのリクエスト頂きましたので、今回は豊満ボディーの浴衣のサイズを表記していきたいと思います。
基本的に浴衣も着物も同じ寸法を使いますので着物を作りたい方もこちらの寸法を参考にしてください。
このブログで寸法を見ながら↓動画を見て頂けると分かりやすいと思います。
寸法解説は動画の18分頃からです。
豊満ボディーのサイズ解説します
身長から割り出すの寸法
まずは身長によって変わる寸法です。こちらは基本的に豊満ボディーのサイズと標準の浴衣の寸法と一緒です。
衽丈だけはこちらの表の寸法から-2cmした寸法を目安に実寸を計ってみてください。
この-2cmは後ほど衽下がりの部分で解説します。
ヒップサイズから割り出す寸法
黄色い紙の部分が豊満ボディーのサイズです。Dのおくみ付けの寸法とEのおくみ付けの寸法は同じにしておくみ付け線をまっすぐにします↓
くりこし肩回りの寸法
写真の黄色い方が方が豊満ボディーのサイズでピンクが標準サイズです。
①袖付けが大きくなっています21→23cm
これは肩回りに厚みがあるからです。
②くりこし3→4cm
1cmくりこしが大きくなっています。これも体の厚み分ですね。くりこしが大きい分 見八ツ口の下の揚げ部分が6→8cmになっています。単純にくりこし×2が揚げ寸法になると覚えてくださいね。
③衿肩明きの切り込み 10→10.5cm
④衽下がり(衽の付け終わり部分)25→26.5cm
衿付けが窮屈にならないように寸法が大きくなっています。先ほどおくみ付け丈を-2cmしたのはこの衽下がりが長くなっているからです。Ⓗの衽丈は表から-2cmした寸法を目安に必ず実寸で測って衽の印を付けてくださいね。
⑤肩明き、衽下がりが大きくなった分 地衿の肩回りの寸法が大きくなります。青字が豊満ボディーのサイズです。
肩明き寸法(10.5)+衽下がり(26.5) 背縫いの1cm分が衿付けのゆるみになっています。
印付けの画像
ついでに印付けの画像も貼っておきます。
装々さんおすすめの和裁道具はこちらです
標準サイズの浴衣の解説はこちらです
最後まで読んでくださってありがとうございました。
着物仕立て装々でした。バイバーイ。
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